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私たちは今、くらしに何を求めてる?2年間の「問いと対話」から見えた3つのキーワード
「q&d」は創刊からの2年間、数多くの若年層や有識者と対話をしながら、理想のくらしについて考えてきました。その結果、若者にとって象徴的なくらしのスタンス、くらしの理想像が、おぼろげながら見えてきました。今回は、11の問いかけを通じて浮かび上がってきた傾向を、3つのキーワードにまとめて紹介していきます。
q&dについて
q&dの視点
「くらし」という言葉の射程は広範囲にわたり、また衣食住のような従来の分類にいつのまにか考えがしばられていることもあります。くらしについて考え直すために、まず視点を変えてみたらどうだろう、と考えました。
そのため、私たちはくらしを「自分の半径5メートルの世界で起きていることのすべて」だと捉え直し、「これからのくらしを考える11の視点」を作りました。
他者との良い関係を築きたい
家族やパートナーといった関係性に対して、多くの人が思い浮かべるイメージは今も大きくは変わっていないのではないでしょうか。一方で、その実態は多様化しています。固定観念にとらわれず、自分にとって良い関係性とはどんなものなのか、改めて考えてみませんか。
常に学び続けたい
以前にも増して学び続けることの重要性が謳われています。前向きに学び続けるためには、義務感や外発的動機づけだけでなく、自分自身が納得し楽しめる内発的動機づけが必要なのではないでしょうか。人生を豊かにする学びの見つけ方、続け方を考えてみませんか。
他者を認め柔軟に暮らしたい
「こうあるべき」という思い込みで、自分も他人も縛りつけて苦しくなってしまう経験はありませんか。まだ見ぬ景色を知り、くらしの中で自分の世界を広げる方法を一緒に考えてみませんか。
欠点を含めて自分と向き合いたい
自分にとってのコンプレックスが、他人から見れば個性や魅力に感じられることはよくあります。欠点から目をそらすのではなく、自分の一部として捉えるための向き合い方を一緒に探ってみませんか。
自由に生活環境を選びたい
リモートワークが一般化し、住む場所の選択は一層自由になりました。地理的制限がなくなったら、あなたは生活環境に何を求めるでしょうか。人が居住地を選ぶときに魅力を感じるポイントやきっかけについて考えてみませんか。
こだわりを持ち続けて暮らしたい
「毎朝飲むコーヒーは豆から挽きたい」「本はどうしても紙で読みたい」あなたのくらしを少し豊かにするこだわりはありますか。合理性だけでは割り切れない、一人ひとりの譲れないことについて語ってみませんか。
良い年の取り方をしたい
全ての人は年を取りいつか亡くなるのに、若いうちは加齢について考えることが少ないのではないでしょうか。後戻りのできないものだからこそ、後悔のない、良い年の取り方について対話しませんか。
納得して意味のある消費をしたい
物やサービスを購入することは、その生産者や流通への支持を表明している、ともいえるのではないでしょうか。選択肢に溢れた時代だからこそ、心から納得する消費について考えてみませんか
地球環境にうしろめたさなく暮らしたい
地球に良いものを選び、良いことをしていきたい。しかし、自分の楽しみをすべて諦められないのも、正直な気持ちです。この豊かな地球で多様な命と共に生きていくために、私たちができることを一緒に考えてみませんか。
自分に合ったスタイルで暮らしたい
関わる相手や場によって、自分の振る舞いやキャラクターが自然と調整されることがあります。多様な自分が生まれることによって、「自分らしさとは何か」と悩む人もいるかもしれません。自分自身の個性や志向から生まれる「自分らしさ」を、他者との関わりの中で育んでいく方法について探ってみませんか。
良い仕事と良いくらしを両立したい
リモートワークの浸透により、仕事とプライベートの境目がなくなりつつあります。「ワーク」と「ライフ」が融合し、互いに影響しあうようになった中で、一人ひとりが満足できる人生を送るためにはどうしたらいいでしょうか。これからの「仕事とくらしの関係性」について考えてみます。
11の視点をもとに特集を企画し、私たち自身がさまざまな角度からくらしについて問いかけていきます。
1.Better Relationships
他者との良い関係を築きたい
2.Life Explorer
自由に生活環境を選びたい
3.Unique and Inclusive
他者を認め柔軟にくらしたい
4.Be True to Yourself
欠点含めて自分と向き合いたい
5.Work Life Integration
良い仕事と良いくらしを両立したい
6.Make Your Own Way
自分に合ったスタイルで暮らしたい
7.Lifelong Learning
常に学び続けたい
8.Ethical Consumption
納得して意味のある消費をしたい
9.My Theory on Life
こだわりを持ち続けて暮らしたい
10.Lifestyle for Planetary Good
地球環境にうしろめたさなく暮らしたい
11.Well-Aging
良い年の取り方をしたい
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「q&d」は創刊からの2年間、数多くの若年層や有識者と対話をしながら、理想のくらしについて考えてきました。その結果、若者にとって象徴的なくらしのスタンス、くらしの理想像が、おぼろげながら見えてきました。今回は、11の問いかけを通じて浮かび上がってきた傾向を、3つのキーワードにまとめて紹介していきます。
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パナソニックグループが運営するライフスタイルメディア『q&d』から編集部が飛び出し、問いと対話をより深めていくq&dラヂオ。 2021年10月のq&d創刊以来、橘編集長の下、11のテーマに沿って問いと対話によって暮らしの理想を考えてきましたが、この度2023年4月から、これまで副編集長として編集部を支えてきた松島が編集長を務めることになりました。 今回は特別エピソードとして、少し特集を離れて、新旧二人の編集長の対話からこれまでのq&dの活動を振り返りながら、これからのq&dについても想いを巡らせていきたいと思います。
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「私にとって、いいくらしとはなんだろう?」未来を担う世代に向けてメッセージを考えているとき、ふとこの問いが浮かびました。今の10代・20代の若者は、くらしについてどう考えているのだろうか。自分が若者だった頃は、何を考え、どうくらしていただろうか。そもそも、今の自分はどれだけくらしについて考えているだろうか。